網戸の破れは、虫の侵入だけでなく風の通りにも影響します。補修で足りる場合と張り替えが必要な場合の見分け方、道具のそろえ方、たるませない張り方のコツまで、初めてでも迷わない順に解説します。
指が引っかかって網が裂けた、手すりに当たって穴が開いた。網戸の破れは小さいうちは気にならず、気づけば手のひらほどの大きさになっていることがあります。放置すると虫が入り、網の張力も落ちて周囲が裂けやすくなります。
この記事でわかること
- 補修で済む場合と、張り替えたほうがよい場合の判断
- そろえる材料と道具
- 枠から外して張り直すまでの手順
- 仕上がりを左右する押さえどころ
前提として、家庭用の網戸は構造が単純です。枠の溝に網を押し込み、ゴムで固定しているだけなので、専用の道具があれば自分で作業できます。ただし高い階のベランダや、外側にしか外せない構造の窓では、無理をせず業者に依頼する判断も必要です。
こんな人に向いています
- 網戸の破れを何年も放置している人
- 賃貸で、退去前に状態を整えておきたい人
- 複数枚をまとめて張り替えたい人
- 道具を一度そろえて、今後も自分で管理したい人
補修と張り替えの分かれ目
- 数センチ以内の穴:補修用のシールで一時的にふさげます
- 裂けが枠のほうまで伸びている:張力が戻らないため、張り替えが向きます
- 全体が色あせ、触ると粉っぽい:紫外線で劣化しています。ほかの箇所も近く破れます
- ゴムがかたく縮んでいる:網だけ替えてもすぐ緩みます。ゴムも同時に交換を
一枚が劣化しているなら、ほかの面も同じ年数だけ日に当たっています。まとめて替えるほうが手間は少なく済みます。
材料と道具をそろえる
- 網:枠より一回り大きい寸法で用意します
- 押さえゴム:溝の幅に合う太さを選ぶ必要があります。古いゴムを一本持って買いに行くと確実です
- ローラー:ゴムを溝に押し込む専用の道具
- カッター、クリップ、はさみ、下に敷くもの
太さの合わないゴムを使うと、緩んで外れるか、押し込めずに浮きます。ここは現物合わせが安全です。
網の種類を選ぶ
- 目の細かさ:細かいほど小さな虫が入りにくい一方、風の通りは落ちる傾向があります
- 色:暗い色は外が見えやすく、明るい色は室内から目立ちにくいなど、見え方が変わります
- 素材:一般的な樹脂製のほか、傷に強い仕様や厚手のものもあります
使う部屋の目的で選び分けると満足度が上がります。台所と寝室では求める条件が違います。
張り替えの手順
- 網戸を枠ごと外し、平らな場所に寝かせる
- 古いゴムを端から引き抜き、網を外す。溝のごみを取り除く
- 新しい網を枠の上に広げ、クリップで四辺を仮留めする
- 角から順に、ローラーでゴムを溝へ押し込む
- 最後に余った網を、溝の外側に沿って切り落とす
一辺を押し込むたびに、網のたるみを軽く引いて整えます。強く引きすぎると枠がゆがむので、しわが消える程度にとどめます。
仕上がりを左右する点
- 平らな床で作業する。段差があると張力が偏ります
- 網は斜めに引かず、辺と平行に引く
- ゴムは途中で切らず、一本で回すと外れにくくなります
- 切り落としは、ゴムを傷つけないように刃を寝かせる
賃貸と安全面の注意
賃貸住宅では、網戸が設備として扱われることがあります。自分で交換してよいか、退去時の扱いはどうなるかを、管理会社に先に確認しておくと安心です。破損の原因によっては、貸主側の負担になる場合もあります。
作業では、網戸を外すときの落下に注意してください。特に上の階のベランダでは、外側へ押し出す構造の窓もあります。無理な姿勢での作業は避け、二人で行うか、外して室内で作業しましょう。カッターは手前に引かず、刃の進む先に手を置かないことが基本です。
よくある質問
Q. 破れていない網戸も定期的に替えるべきですか
決まった周期はありませんが、屋外で日と雨にさらされる部材なので、少しずつ劣化します。触ると粉が付く、色があせている、網が波打つといった状態は、替え時の目安になります。
Q. 網の寸法はどのくらい余裕を見ればよいですか
枠の外寸より四方に余裕を持たせて切り出します。ぎりぎりだと、押し込む途中で足りなくなります。余りは最後に切り落とすので、多めで問題ありません。
Q. たるみが取れません
仮留めの位置が偏っているか、ゴムを押し込む順番が片寄っている可能性があります。いったんゴムを抜き、向かい合う辺を交互に押し込む順に変えると整いやすくなります。
まとめ
- 裂けが伸びている、劣化で粉っぽいなら、補修より張り替え
- ゴムの太さは現物合わせ。古いゴムを一本持参すると確実
- 平らな場所で、辺と平行に軽く張りながら順に押し込む