香川県東かがわ市を中心に受け継がれる和三盆糖。竹糖から時間をかけて練り上げられる白い砂糖は、上質な干菓子の要です。手仕事の工程と、引田の古い町並みをめぐる旅をご紹介します。
見どころ
口に入れた瞬間、輪郭を残さずすっと溶けていく——和三盆糖の甘さは、しばしばそう表現されます。香川県の東部、東かがわ市周辺と徳島県の一部で作られてきた伝統的な砂糖で、細く小さなサトウキビ「竹糖(ちくとう)」を原料に、搾った汁を煮詰め、何度も研ぎと圧搾を繰り返して不純物を抜くという、手間のかかる工程を経て生まれます。
その上質な甘さは干菓子の材料として重宝され、木型で押した季節の花や動物をかたどった和三盆菓子は、茶席の菓子としても贈り物としても親しまれています。産地では製造工程を紹介する施設や、木型を使った菓子づくりを体験できる場所もあり、砂糖という素材そのものに向き合える貴重な土地です。
こんな人におすすめ
- 素材から和菓子を理解したい人
- 手仕事や伝統技術の現場を見るのが好きな人
- 上品な甘さの干菓子が好みの人
- 香川・徳島をゆっくりめぐる旅を考えている人
アクセス・楽しみ方
- JR高徳線の讃岐白鳥駅・引田駅が最寄りで、高松方面と徳島方面のどちらからもアクセスできます。
- 車の場合は高松自動車道の引田インターチェンジ・白鳥大内インターチェンジが目安になります。
- 高松空港や徳島阿波おどり空港からのドライブ途中に組み込みやすい位置にあります。
- 木型を使った菓子づくり体験を行う施設もあり、実施状況は事前に確認しておくと安心です。
まとめ
和三盆は、菓子の脇役でありながら、産地を訪ねると主役として立ち上がってくる素材です。人の手で何度も研ぎ上げられた白い粉が、木型を通して季節の姿になる——その流れを目で追ってから味わうと、同じ干菓子がまったく違うものに感じられます。
※最新情報は各公式サイト・観光協会サイトでご確認ください。