小樽には明治大正期に栄えた銀行や商家の重厚な石造建築が数多く残ります。「北のウォール街」と呼ばれた色内通り周辺から小樽運河まで、街並みの見方とコース取り、歩くときの備えまでをまとめてご紹介します。
小樽は、明治から大正にかけて北海道経済の中心地のひとつとして栄えた港町です。当時建てられた銀行や商家の重厚な石造・煉瓦造建築が数多く残り、往時のにぎわいを今に伝えています。
とりわけ色内(いろない)通り周辺には歴史的建造物が集中しており、小樽運河とあわせて、レトロな街並みをそぞろ歩く楽しみが広がっています。かつて多くの金融機関が集まったことから「北のウォール街」と呼ばれたとも言われ、通りに立ち並ぶ建物の厚みが、その時代の経済の勢いを物語っています。
建物の多くは今も現役で使われており、カフェやギャラリー、資料館など新しい役割を担っています。外観を眺めるだけでなく、中に入って天井の高さや石の質感を感じられるのも、この街の魅力とされています。
この記事でわかること
- 「北のウォール街」と呼ばれた銀行街の歴史と見どころ
- 小樽運河沿いに残る石造倉庫群の役割の変化
- 近代建築を眺めるときの着眼点と街歩きのコース取り
- あわせて巡りたい周辺スポットと歩くときの備え
こんな人に向いています
- レトロな建築や街並みが好きな方
- 近代の歴史や港町の文化に関心がある方
- 落ち着いた雰囲気の街歩きを楽しみたい方
- 運河と建築をあわせて巡りたい方
銀行街の歴史
かつて小樽には多くの金融機関が集まり、「北のウォール街」とも呼ばれたとされています。
- 旧日本銀行小樽支店をはじめとする銀行建築が残る
- 石造・煉瓦造の重厚な建物が通りに立ち並ぶ
- 北海道開拓期の経済拠点として発展した歴史
港を通じた交易と、内陸で産出された資源の集積地としての役割が重なり、資金と人が集まる街になったと伝えられています。通りに面した建物が競うように重厚なつくりをしているのは、信用を形で示す必要があったためとも言われています。
石造倉庫と運河
小樽運河沿いには、かつて物流を支えた石造倉庫群が残されています。
- 倉庫の多くはカフェやギャラリーなどに活用されている
- 歴史的建造物が新しい役割を担い街の魅力を高める
- 夕暮れやガス灯がともる時間帯の風情も知られる
運河はもともと荷の積み降ろしのために造られたとされ、水面と倉庫壁が向き合う景観は、港町の働きの記憶そのものです。昼と夜で印象が大きく変わるため、時間を変えて歩く人も多いようです。
建築の見方・着眼点
歴史的建造物はそれぞれ様式や来歴が異なります。少し視点を決めて見ると、同じ通りの建物の違いが見えてきます。
- 外壁の素材に注目する: 石積みか煉瓦か、積み方はどうか
- 入口まわりの装飾や柱の形を見る: 建てられた時期の好みが表れるとされる
- 窓の大きさと並び方を見る: 用途や階ごとの役割が読み取れることがある
- 案内板を読む: 設計者や当時の持ち主がわかると街の歩みが立体的になる
街歩きのコース取り
JR小樽駅から海側へ下ると色内通り、さらに進むと運河という並びになっているとされ、歩いて巡れる範囲に見どころが集まっています。
行きは建物を見ながら通りを進み、帰りは運河沿いを歩くようにすると、同じ道を往復せずに景色が変わります。内部を見学できる建物に入る時間も含め、半日ほどかけてゆっくり回るのがおすすめです。
周辺の見どころ・一緒に巡りたいスポット
- 小樽運河: 石造倉庫と散策路が続く小樽のシンボル
- 堺町通り: ガラス工芸店やオルゴール堂が並ぶ人気の通り
- 旧手宮線跡: 線路が残る遊歩道でのんびり歩ける
- 天狗山: ロープウェイで登れる小樽の街と海の展望地
注意したいこと
- 建物は現役で使われているものも多く、見学できる範囲や内部の扱いは施設ごとに異なります
- 公開の有無や見学に関する扱いは変わることがあります。詳細は公式サイトでご確認ください
- 石畳や坂のある区間もあるため、歩きやすい靴が安心です
- 海沿いで風が通りやすく、冬は路面の凍結も想定されます。季節に応じた備えをしてください
- 撮影の際は、通行する人や店舗の営業の妨げにならないよう配慮してください
よくある質問
Q. 歴史的建造物は中に入れますか
資料館やカフェ、商業施設として公開されている建物があるとされています。
一方で、現役の事務所や店舗として使われていて内部に入れないものもあります。
公開の範囲は建物ごとに異なり、時期によって変わることもあるようです。
訪れる前に、各施設の公式サイトでご確認ください。
Q. 駅から歩いて回れますか
JR小樽駅から色内通りや運河までは徒歩圏内とされています。
見どころが比較的まとまっているため、歩いて巡りやすい街と言われています。
ただし海側へ向かう道には高低差があるとされ、帰りは上りになります。
休憩を挟みながら、無理のないペースで回るとよいでしょう。
Q. どの季節が歩きやすいですか
雪のない時期は歩く負担が少なく、建物をゆっくり見て回りやすいとされています。
冬は雪景色と建物の組み合わせが美しいと言われる一方、足元の備えが必要です。
運河沿いは夕暮れから灯りがともる時間帯の風情が知られています。
季節ごとの催しについては、観光協会の案内をご確認ください。
Q. 運河と銀行街はどちらを先に見るとよいですか
駅から海側へ下る順に歩くと、銀行街を見てから運河に出る流れになります。
帰りを運河沿いにすると、往復で違う景色を楽しめます。
灯りの風情を味わいたい場合は、運河を後に回すという考え方もあります。
体力や日没の時間に合わせて、順番を決めるとよいでしょう。
まとめ
- 小樽は石造建築と運河が織りなす、港町の記憶が残る街とされています
- 色内通り周辺の銀行建築からは、開拓期に栄えた時代の面影を感じられます
- 徒歩で巡れる範囲に見どころが集まり、半日ほどの街歩きに向いています
※最新情報は各公式サイト・観光協会サイトでご確認ください。