英語を続けたいのに、教材が途中で止まってしまう。単語帳は最初の数ページだけ進み、買った参考書は机の隅にある。そんな状態から抜け出す方法として、英語ニュースを教材にするやり方があります。
ニュースは毎日更新されるため、終わりがなく、飽きにくいのが利点です。時事の言い回しが身につき、話す・書くときの話題にもなります。ただし、いきなり本物のニュースに挑むと語彙と速度で挫折しやすいため、難しさをどこで調整するかを先に決めておく必要があります。
この記事でわかること
- 英語ニュースの「難しさ」を構成する要素と、その下げ方
- 学習者向けニュースと一般向けニュースの使い分け
- 一記事を短時間で回すための読み方の型
- 単語をどこまで調べ、どこを捨てるかの線引き
- 続かなくなったときの立て直し方
こんな人に向いています
- 単語帳や文法書が続かず、別の入口を探している人
- 読めるけれど聞き取れない、という状態を変えたい人
- 仕事で英語の情報を扱う必要が出てきた人
- 学習と情報収集をまとめて済ませたい人
前提として、語学の伸び方には個人差があり、短期間で劇的に変わるものではないとされています。毎日少量を長く続ける前提で組み立ててください。
難しさは「語彙・速度・背景知識」に分けて下げる
英語ニュースが難しいと感じるとき、原因は一つではありません。分解すると対処しやすくなります。
- 語彙が原因なら、学習者向けに語彙を制限したニュースサービスを使う
- 速度が原因なら、まず文字で読んでから音声を聞く順番にする
- 背景知識が原因なら、すでに日本語で知っている話題の記事を選ぶ
三つを同時に下げれば当然やさしくなりますが、それでは伸びません。今の自分にとって一番の壁になっている要素だけを下げ、他は少し背伸びする形が続きやすい設計です。
入口は「日本関連のニュース」が挫折しにくい
最初の一か月をどう乗り切るかが分かれ目になります。
- 日本国内の出来事を英語で伝える記事は、内容をすでに知っているため推測が効きます
- 同じ出来事を日本語と英語の両方で読むと、表現の対応関係が見えてきます
- スポーツや天候など、専門用語が少ない分野から入るのも有効です
公共放送や通信社が学習者向けに語彙をやさしくしたニュースを提供している例もあります。提供内容は変わることがあるため、実際のサービスを確認して選んでください。
一記事を回す型を決めておく
毎回やり方を考えていると、それ自体が面倒になって続きません。手順を固定します。
- 見出しだけ読み、内容を予想する
- 本文を通して読み、分からない語は飛ばして大意をつかむ
- もう一度読み、意味が取れなかった箇所だけ調べる
- 音声があれば聞き、文字を見ずに理解できるか確かめる
- 使えそうな表現を二つか三つだけ書き留める
一記事あたり十数分で終わる分量に抑えるのがコツです。長くすると翌日に持ち越せません。
単語は「拾い方」を先に決める
すべての未知語を調べようとすると、読む作業が辞書引きに変わってしまいます。
- 記事の中で繰り返し出てくる語だけを調べる
- 自分が話したり書いたりするときに使いたい語を優先する
- 専門的すぎる語は、意味だけ確認して覚えない
書き留めるときは単語だけでなく、前後の二、三語を含めて残すと、使うときに形が思い出せます。
聞く力を伸ばすなら順番を変える
読解が先行している人は、意識して聞く比重を上げると効果が見えやすくなります。
- まず音声だけを聞き、分かる範囲でメモを取る
- そのあとで本文を読み、聞き取れなかった箇所を確認する
- 同じ音声を数日空けてもう一度聞く
聞き取れなかった原因が語彙なのか音のつながりなのかを区別すると、次に何をすべきかがはっきりします。
続かなくなったときの立て直し方
学習が止まる原因の多くは、意志ではなく設計にあります。一日に読む量を決めていない、難しすぎる記事を選んでいる、時間帯が定まっていない、といった要因が重なると自然に離れていきます。
止まったときは、量を増やすのではなく減らしてください。見出しだけを読む日があってもかまいません。週に何回やるかを先に決め、達成できたかどうかだけを記録する方法も有効です。理解度より継続回数を指標にすると、再開の心理的な負担が下がります。
また、ニュースには政治や災害など、読んでいて気持ちが重くなる話題も含まれます。学習目的であれば、分野を自分で選んでかまいません。
よくある質問
Q. 辞書は英英と英和のどちらを使うべきですか
一般的には、意味を素早く確認したいときは英和、語のニュアンスを深く知りたいときは英英が向くとされています。最初から英英にこだわる必要はなく、途中で切り替えても問題ありません。
Q. 精読と多読はどちらを優先すべきですか
目的によります。表現を使えるようにしたいなら精読、読む速度を上げたいなら多読が近道です。一記事を精読し、残りは見出しだけ流す、という組み合わせも現実的です。
Q. どのくらい続ければ効果を感じられますか
個人差が大きく、一概には言えません。ただ、同じ分野の記事を続けて読むと、早い段階で「同じ表現が繰り返し出てくる」感覚が得られ、それが最初の手応えになることが多いようです。
まとめ
- 難しさを語彙・速度・背景知識に分け、壁になっている要素だけを下げる
- 一記事を回す手順を固定し、十数分で終わる量に抑える
- 止まったときは量を減らし、継続回数を指標に切り替える