👶 子育て・教育

子どもの自己肯定感を育む親の言葉かけと環境作り

2020-06-09 公開 📖 約5分で読めます 👀 19

「どうせ僕なんて」が口ぐせになる前に。自己肯定感をほめる・認める・任せるの三つに分け、具体的な言い方、失敗したときの第一声、決めさせる練習の作り方まで家庭で試せる形にまとめました。

📋 目次(タップで開閉)
  1. この記事でわかること
  2. こんな人に向いています
  3. 言葉を三つに分けて考える
  4. ほめ方は具体に寄せる
  5. 失敗の場面は最初の一言で決まる
  6. 感情を否定しない順番
  7. 決めさせる練習を日常に混ぜる
  8. 環境と親自身の余裕
  9. 気になる様子が続くときは
  10. よくある質問
  11. まとめ

子どもが「どうせ僕なんて」と言う。テストの点だけを気にして、うまくいかないと一気に落ち込む。新しいことに誘っても「できないからいい」と断る。こうした反応を見ると、親としては自分の育て方を疑ってしまいます。けれど、変えられる手がかりは日々の言葉の中にあります。

この記事でわかること

  • 自己肯定感という言葉を、扱いやすい要素に分ける方法
  • ほめ方を具体に寄せる技術と、避けたい言い方
  • 失敗した場面で、親が最初に言う一言
  • 子どもに決めさせる練習の作り方

前提として押さえたいのは、自己肯定感は「うまくできる自信」とは別のものだということです。できない自分でも大事にされている、という感覚が土台になります。だから成果を増やすことより、関わり方の質が効いてきます。

こんな人に向いています

  • ほめているのに自信がつかないと感じている人
  • 叱り方と励まし方の切り替えに悩んでいる人
  • きょうだいで反応の差があり、扱いに迷う人
  • 完璧を求めすぎる子どもの様子が気になる人

言葉を三つに分けて考える

ほめる、認める、任せる。この三つは似ていますが役割が違います。

  • ほめる。行動や工夫を具体的に取り上げる
  • 認める。感情や状態を、評価せずそのまま言葉にする
  • 任せる。決める機会を渡し、結果を引き受けさせる

自信が育ちにくい家庭でよく起きるのは、ほめるだけが多く、認めると任せるが少ない状態です。三つの配分を見直すと、声の掛け方が変わります。

ほめ方は具体に寄せる

「すごいね」「えらいね」は便利ですが、繰り返すと中身が薄くなります。

  • 何をしたかを言葉にする。「最後まで消さずに書き直したね」
  • 工夫を取り上げる。「先に難しい問題から始めたんだね」
  • 続けたことに触れる。「今週は毎日、机を片付けてから始めたね」
  • 人柄ではなく行動をほめる。「頭がいい」より「調べ直した」

結果だけをほめ続けると、点が悪かった日は何も言われないことになります。子どもは「結果が出ない自分は価値がない」と学んでしまう。過程を見ている大人がいると伝わると、挑戦の回数が増えます。

失敗の場面は最初の一言で決まる

うまくいかなかったとき、親の第一声が次の行動を左右します。

  • 原因を問い詰める前に、状況の説明を聞く
  • 「なぜできなかったのか」より「次はどこを変えてみる」
  • 親自身の失敗談を短く話す。完璧な大人像を見せない
  • 挽回の方法を一緒に考え、実行は本人に任せる

責めるのではなく、次に使える形にする。これを繰り返すと、失敗が終わりではなく途中の出来事になります。

感情を否定しない順番

子どもが泣いたり怒ったりしたとき、正しさを先に出すと話が止まります。

  • まず言葉にする。「悔しかったんだね」「びっくりしたんだね」
  • 落ち着くまで待つ。この間に説教を挟まない
  • 落ち着いてから、どうするかを一緒に考える
  • 「そんなことで」と量を評価しない。本人には大きな出来事

感情が受け止められた経験が積み重なると、子どもは自分の気持ちを言葉にできるようになります。これは思春期以降、相談できる関係につながります。

決めさせる練習を日常に混ぜる

自信は、自分で決めた経験の数に支えられます。

  • 小さな選択から渡す。着る服、やる順番、その日の予定
  • 選択肢を二つ三つに絞って示すと、小さい子でも決められる
  • 決めた結果が思い通りでなくても、すぐに助けに入らない
  • 大きな決定は、情報を一緒に集めてから最後を本人に任せる
親が先に答えを言ってしまう関わりが続くと、子どもは「自分で考えても意味がない」と学習します。待つ時間は、育てる時間です。

環境と親自身の余裕

言葉かけの技術以上に効いてくるのが、家の中の空気です。

  • 比較の言葉を日常から減らす。きょうだい、いとこ、同級生
  • 話を聞くための時間を、短くても固定で作る
  • 得意を伸ばせる場を一つ持たせる。学校以外でも構わない
  • 親が疲れきっていると、待つ余裕が消える。休む時間を確保する

親が自分を責めながら関わると、その緊張は子どもに伝わります。完璧な対応を毎日続けることは誰にもできません。関わりの平均が穏やかであれば十分です。

気になる様子が続くときは

食事や睡眠が乱れる、学校に行きたがらない、自分を強く否定する言葉が続く。こうした状態が長引く場合は、家庭だけで抱えないでください。学校の相談窓口、自治体の子育て相談、小児科や専門の機関など、相談できる場所があります。迷っている段階で相談して構いません。最終的には専門家や公的機関に確認することをおすすめします。

よくある質問

Q. ほめすぎると甘い子になりませんか

行動を具体的に取り上げるほめ方は、甘やかしとは別のものです。問題が起きやすいのは、中身のない称賛を繰り返す場合や、失敗を隠して結果だけをほめる場合です。

Q. きょうだいで対応に差が出てしまいます

同じ扱いにするより、それぞれに必要なものが違うと考えるほうが現実的です。ただし比較の言葉は避け、一人ずつと向き合う短い時間を持ってください。

Q. 叱ってはいけないのですか

危険な行為や人を傷つける行為には、はっきり止める必要があります。大事なのは、行動を止めることと、人格を否定することを混ぜないことです。

Q. もう思春期です。今からでも変わりますか

年齢が上がっても、関わり方の影響は残ります。ほめる回数を増やすより、まず口を出さずに聞く時間を作るほうが届きやすい時期です。

まとめ

  • ほめる・認める・任せるの三つの配分を見直す
  • 結果ではなく行動と工夫を具体的に言葉にする
  • 感情を先に受け止め、決める機会を少しずつ渡していく
#子育て #自己肯定感 #声かけ #ほめ方 #親子関係 #育児
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