電気代の明細を見て、何から手を付けるか迷ったことはないでしょうか。照明の交換は、工事を伴わず自分で進められる数少ない見直し先です。一方で、売り場には口金や明るさの表示が並び、どれを選べばよいか分かりにくくなっています。
あらかじめ押さえておきたいのは、削減できる割合は使用状況によって大きく異なるという点です。点灯している時間、部屋数、今使っている器具の種類、契約している料金の仕組みで結果は変わります。ここでは具体的な金額を置かず、自分の家で判断するための手順を示します。
この記事でわかること
- 照明の見直しで、何が効いて何が効かないのか
- 口金、明るさ、光の色の見方
- 器具ごとの交換の可否と注意点
- 替えた後に効果を確かめる方法
こんな人に向いています
- 電気代を少しでも抑えたい人
- 古い照明が残っていて、替えるか迷っている人
- 売り場の表示の意味が分からない人
- 賃貸住宅に住んでいて、工事はできない人
効くのは「消費電力の差」と「点灯時間」の掛け算
照明の見直しで電気代が下がる理由は単純です。同じ明るさを出すのに必要な電力が小さくなるからです。発光ダイオードを使った照明は、白熱電球に比べて消費電力が小さいとされています。
ただし、節約額は差の大きさだけでは決まりません。その照明が一日どれくらい点いているかが掛け合わされます。
- 長時間点ける部屋ほど、替えた効果が出やすい
- ほとんど点けない部屋は、替えても差が出にくい
- 既に蛍光灯型の省電力な器具なら、差は小さくなる
つまり、家中を一度に替えるより、点灯時間の長い場所から替えるほうが順番として合理的です。効果の大きさは家庭ごとに違うため、数字を鵜呑みにせず自分の使い方で考えてください。
まず口金と器具の形を確かめる
買ってから入らないという失敗が最も多い部分です。
- 電球の根元のねじ部分を「口金」と呼び、太さに規格がある
- 今ついている電球を外し、表示を読むか現物を売り場に持っていく
- 天井に直付けの器具やシーリングライトは、電球ではなく器具ごとの交換になる場合がある
明るさは「W」ではなく明るさの表示で選ぶ
白熱電球はワット数で明るさを言い表す習慣がありました。発光ダイオードの製品では、明るさそのものを示す値が表示されています。
- 製品の箱にある「白熱電球〇W形相当」という表記を手がかりにする
- 同じ相当表記でも、光の広がり方で体感は変わる
- 作業をする場所は明るめ、くつろぐ場所は控えめにする
光の色は、部屋の用途で決める
同じ明るさでも、光の色で部屋の印象は変わります。
- 白っぽい光:手元の作業や身支度をする場所に向く
- 暖かい色の光:食卓や寝る前に過ごす場所に向く
- 家族で過ごす部屋は、色を切り替えられる製品も選択肢になる
相性に注意が必要な場所
替えられない、または不具合が出る組み合わせがあります。
- 明るさを変えられるつまみ付きの器具は、対応と書かれた製品を選ぶ
- 人の動きで点く器具や、水気のある場所の器具は専用品を確認する
- 密閉された形の器具は、熱がこもるため対応表示を必ず見る
交換するときの手順と安全
- 必ず電源を切り、器具が冷めてから外す
- 脚立は平らな場所に置き、できれば二人で作業する
- 外した電球は割れやすいので、紙に包んでから処分する
- 天井器具の配線に触る作業は、自分でやらず専門の事業者に依頼する
費用はサービスや製品、時期によって異なります。工事が必要な範囲は、見積もりを取ってから決めてください。
替えた後に効果を確かめる
感覚ではなく記録で確かめると、次の見直しにつながります。
- 交換前の数か月分の使用量を控えておく
- 交換後も同じ期間で比べる。金額ではなく使用量で見る
- 気温の影響が大きい季節は、前年の同じ月と比べる
よくある質問
Q. 家中を一度に替えたほうが得ですか
一度に替えると支出が集中します。点灯時間の長い部屋から順に替えていけば、効果を確かめながら進められます。どちらが得かは、部屋数と使い方によって変わります。
Q. 寿命が長いと聞きましたが、本当に切れませんか
長く使えるとされていますが、切れないわけではありません。熱がこもる器具や、点灯と消灯を頻繁に繰り返す場所では短くなることがあります。製品の表示と使用条件を合わせて確認してください。
Q. 賃貸住宅でも交換してよいのでしょうか
電球の差し替えなら自分で行えることが多いですが、天井の器具そのものが備え付けの場合は扱いが変わります。外した元の器具や電球は保管し、判断に迷うときは管理会社に確認してください。
Q. 明るさが足りないと感じたらどうすればよいですか
同じ相当表記でも、光の広がり方や天井の高さで体感は変わります。買い替える前に、かさの汚れを落とす、家具の配置で影を減らすといった方法も試す価値があります。
まとめ
- 削減できる割合は使用状況によって大きく異なる。まず自分の点灯時間を把握する
- 口金と器具の形、明るさの表示、光の色の三点を確認してから買う
- 配線を伴う工事は自分でやらず、見積もりを取って専門の事業者に任せる