起動に時間がかかる、アプリの切り替えで固まる。買い替える前に、無料でできる対処を効果の大きい順に5手順へ整理しました。設定画面だけで完結し、戻せるものから始めます。
電源を入れてからコーヒーを淹れて戻ってもまだ使えない。ブラウザのタブを増やすと動きが止まる。買ったときはこんなに遅くなかったはずなのに、と感じているなら、まだできることが残っています。パソコンが重くなる原因の多くは、部品の故障ではなく、積み重なった設定とソフトにあります。
この記事でわかること
- 無料でできる高速化を、効果の大きい順に5手順で
- どの操作が元に戻せて、どれが慎重に判断すべきか
- 空き容量が足りないと何が起きるのか
- ここまでやっても改善しないときに疑うべき部分
前提として、この記事で扱うのは設定の見直しと不要なものの整理です。中の部品を分解するような作業は扱いません。作業の前に、大切なファイルは外部の保存先に控えを取っておくと安心です。
こんな人に向いています
- 数年使ったパソコンの動きが落ちてきた人
- 買い替えの前に、できることを試したい人
- 難しい操作は避けたい、設定画面だけで済ませたい人
- 起動は遅いが、動き出せば使えるという状態の人
手順1 起動と同時に動くものを減らす
もっとも効果が出やすいのがここです。電源を入れた直後から裏で動くソフトが多いほど、使えるようになるまでの時間が伸びます。
- タスクバーを右クリックし、タスクマネージャーを開く
- スタートアップのタブを表示する
- 影響が大きいと表示され、かつ普段使っていないものを無効にする
無効にしても、そのソフトが消えるわけではありません。必要になったら自分で起動できますし、同じ画面から元に戻せます。まずは一つずつ試すのが安全です。
手順2 保存先の空き容量を作る
空きが極端に少ないと、動作全体が落ち込むことがあります。目安として、全体の一割を切っているなら優先的に対処してください。
- 設定からストレージの項目を開き、何が容量を使っているか確認する
- 一時ファイルやごみ箱の中身を整理する
- 大きな動画や写真は、外部の保存先へ移す
- 使っていないソフトをアンインストールする
自動で一時ファイルを片づける機能が用意されているので、有効にしておくと以後の手間が減ります。
手順3 常駐ソフトとブラウザの拡張を見直す
見落としがちなのが、ブラウザに追加した拡張機能です。数が増えるほど、ブラウザだけでなくパソコン全体の動きに影響することがあります。
- 拡張機能の一覧を開き、使っていないものを削除する
- 同じ役割のソフトが二つ入っていないか確認する
- 通知常駐型のソフトは、必要なときだけ起動する運用に変える
手順4 更新と見た目の設定を整える
更新が溜まっていると、裏で処理が走り続けて重くなることがあります。まずは更新を完了させ、再起動してから判断してください。
- 更新を最後まで適用し、再起動する
- しばらく再起動していないなら、まず再起動を試す
- 動きの演出を減らす設定に切り替える(見た目は簡素になる)
手順5 それでも重いときに疑う場所
ここまでやって改善しないなら、原因が別にある可能性があります。
- 記憶装置が古い方式のままで、読み書きが追いついていない
- メモリが足りず、作業中に待ち時間が発生している
- 内部にほこりが溜まり、熱で性能が落ちている
部品の交換や増設は機種によって可否が分かれます。分解が保証の対象外になる場合もあるため、購入店やメーカーに確認してから判断してください。
作業を進めるうえでの注意点もあります。インターネットで見つけた「高速化ソフト」をむやみに入れるのは避けてください。効果がはっきりしないものや、かえって常駐が増えるものもあります。改善しないからといって、意味の分からない設定を次々に変えるのも危険です。一つ変えたら再起動して様子を見る、という進め方が結局いちばん早道です。
日々の使い方でも差が出ます。使わないタブを開きっぱなしにしない、ダウンロードしたファイルを放置しない、月に一度は再起動する。この程度の習慣でも、重くなるまでの時間は延ばせます。
よくある質問
Q. スタートアップを無効にして、問題は起きませんか
多くは後から手動で起動できるため、元に戻せます。ただし、機器の動作に関わるものや、業務で指定されているものは残してください。判断がつかないものは触らず、明らかに使っていないものから始めるのが安全です。
Q. 空き容量はどれくらい確保すればよいですか
用途によって変わりますが、残りが全体の一割を切ると影響が出やすいとされています。余裕を持たせるほど動作は安定しやすいため、使わない大きなファイルは外へ移す習慣をつけましょう。
Q. 買い替えの判断はどこでつければよいですか
ここまでの手順を試しても実用に耐えない、使いたいソフトが動かない、修理や増設の費用が本体価格に近い。こうした条件が重なったときが検討の時期です。費用は機種や依頼先で異なるため、必ず見積もりで確認してください。
まとめ
- 効果が大きいのは、起動時に動くものを減らすことと空き容量の確保
- 一度に複数を変えず、一つずつ試して再起動で確認する
- 改善しない場合は部品側を疑い、分解の前に窓口へ相談する