🛡️ 防災・安全

断水時のトイレ対策 簡易トイレの正しい使い方と処理法

2017-03-06 公開 📖 約5分で読めます 👀 19

停電は我慢できても、トイレは待ってくれません。断水時に流してよいかの判断、簡易トイレの組み方、必要量の数え方、使用後の保管まで。家族構成に合わせた備えの作り方を順を追って説明します。

📋 目次(タップで開閉)
  1. この記事でわかること
  2. こんな人に向いています
  3. 流してよいかを判断する順番
  4. 簡易トイレは3つの部品で考える
  5. 家族に合わせて組み合わせる
  6. 必要量は人数と回数と日数の掛け算で出す
  7. 使う前に一度試しておく
  8. 使用後の保管が衛生を決める
  9. よくある質問
  10. まとめ

災害の備えとして、水と食料はすぐ思い浮かびます。ところが実際に不便が始まると、先に困るのはトイレです。食事は少し我慢できても、用を足すのは待てません。家族に小さな子どもや高齢者がいれば、なおさらです。

断水時にいちばん避けたいのは、使えないトイレを無理に使ってしまうことです。流れない状態で水を流せば、あふれて住まいの衛生環境ごと悪くします。集合住宅では、ほかの住戸に影響が出ることもあります。

必要なのは、高価な道具より、使えるかどうかを判断する手順と、数日分を回せる消耗品です。この記事では、備える量の考え方と、使い終わったものの扱いまでを通して説明します。

この記事でわかること

  • 断水や揺れの後に、トイレを流してよいか判断する順番
  • 簡易トイレの基本構成と、家族の状況に応じた選び分け
  • 何回分を用意すればよいかの数え方
  • 使用後の保管と、臭いや衛生を保つための工夫

こんな人に向いています

  • 防災用品を少しずつ揃えていて、次に何を足すか迷っている人
  • 集合住宅に住んでいて、排水のトラブルが不安な人
  • 介護や乳幼児の世話があり、トイレを待てない家族がいる人
  • 一度買ったまま、使い方を確かめていない人

流してよいかを判断する順番

断水したからといって、必ず使用禁止になるわけではありません。逆に、水が出ていても流してはいけない場合があります。慌てずに次の順で確かめます。

  • 大きな揺れがあった後は、まず排水が流れる状態かどうかの情報を待つ
  • 集合住宅では、建物の案内や管理者からの指示を優先する
  • 便器や床の周りから、水が染み出していないかを目で確かめる
  • 分からないうちは流さず、簡易トイレで対応する

判断の基準は建物や地域で異なります。自治体や管理者からの案内が出ている場合は、それに従ってください。

簡易トイレは3つの部品で考える

製品名で覚えるより、役割で覚えると応用が利きます。どの方式でも、構成はおおむね次の3つです。

  • 便器に被せる袋。便器に水が残っていても、汚れが移らないようにする
  • 水分を固める材。粉末やシートで液体をゲル状にして、漏れを防ぐ
  • 中身を入れて口を閉じる袋。持ち運びと保管のため、口がしっかり閉まるもの

自宅の便器をそのまま使える方式は、気持ちの負担が小さいのが利点です。便器が使えない場所で過ごす想定なら、段ボールなどで座面を組む形や、持ち運べる小型の袋も役に立ちます。

家族に合わせて組み合わせる

一種類に絞らず、場面ごとに使い分ける方が現実的です。

  • 自宅で過ごす想定には、便器に被せる方式をまとめて用意する
  • 持ち出し用の荷物には、小さくたためる携帯型を数回分入れる
  • 立ち座りがつらい家族がいるなら、座面の高さや手すりの有無を優先する
  • 子どもがいる場合は、暗い場所でも使えるよう明かりを一緒に置く

必要量は人数と回数と日数の掛け算で出す

備える量に迷ったら、掛け算で考えます。一人が一日に何回使うかは人によって違うので、自分の家の実感で数えるのが確実です。

  • 家族の人数に、一日の使用回数と、想定する日数を掛ける
  • 体調を崩したときのために、計算で出した数より多めに見ておく
  • 手を清める用の水や、拭き取り用品も同じ日数分そろえる
  • 袋を閉じるためのテープや、口を縛るひもも忘れずに

使う前に一度試しておく

袋の広げ方や凝固材を入れる順番は、説明を読むだけでは身に付きません。落ち着いているときに一度だけ実際に使ってみると、当日の戸惑いがなくなります。家族のうち自分だけが分かっている状態も避けたいところです。置き場所と手順は、一緒に暮らす人に共有しておきます。

使用後の保管が衛生を決める

備えでつまずきやすいのは、使った後です。ごみの収集が止まっている間、中身は自宅で保管することになります。

  • 口を閉じた袋は二重にし、直射日光の当たらない場所にまとめる
  • ふた付きの容器にまとめて入れると、臭いと虫を抑えやすい
  • 居室から離れた場所に置き場所を決め、家族に周知する
  • 収集の再開時期や出し方は、自治体の案内に従う

水が出なくても、手指を清める手段は必要です。拭き取り用品や消毒できるものを、トイレ用の荷物と同じ場所に置いておくと、使い忘れが減ります。発熱や腹痛など感染症が心配な症状が出た場合は、自己判断で対処せず、医療機関や保健の窓口に相談してください。

よくある質問

Q. 風呂の残り湯で流すのは有効ですか

排水が無事であると確認できていれば選択肢になりますが、建物の配管に問題が残っている段階では逆効果になりえます。管理者や自治体の案内を確かめてから判断してください。

Q. 凝固材がないときはどうしますか

新聞紙やペット用のシートなど、水分を吸うもので代用する例があります。応急の手段であり、臭いや漏れは抑えにくいので、平時に専用品を用意しておく方が負担は小さくなります。

Q. 備蓄した簡易トイレに使用期限はありますか

袋や凝固材は、時間が経つと劣化することがあります。防災用品の点検日を決め、袋の状態も一緒に確かめる習慣にしておくと安心です。

まとめ

  • 断水時は、流せると確認できるまで流さず、簡易トイレで対応する
  • 必要量は人数と回数と日数の掛け算で出し、多めに見ておく
  • 使った後の保管場所と捨て方まで決めて、はじめて備えが完成する
#防災備蓄 #簡易トイレ #断水対策 #災害時の衛生 #在宅避難 #家族の備え
🔗 関連リンク
▶
YouTube
関連動画を見る
🔍
Google検索
もっと詳しく調べる
この記事をシェア
← 前の記事
防災リュックは「重さ」との戦い。本当に持ち出せる中身に…
次の記事 →
災害時の安否確認方法──離れた家族との連絡を確保する

📖 次に読むなら

🛡️ 防災・安全の記事をもっと見る →
💬 コメント (4)
✏ 書き込む(登録不要)
🙂 アイコンを選ぶ(50種類・任意)

あとから自分の書き込みを消すには、ここに入れた文字が必要です。入れないと消せません。この端末には記憶します(他の人には見えません)。